緑内障とは

緑内障とは

視神経が障害され、視野が狭くなってゆく進行性の病気です。視神経が障害される最も大きな原因は【眼圧】にあります。


では、【眼圧】とは一体何でしょうか。


眼の中には房水という水溶液が入っています。ここで、ボールの中へ水を徐々に入れていく作業をイメージして下さい。


まだボールの中の水が少ないときは、ボールはペコペコ軟らかですが、水がたくさん詰め込まれるとボールはかなりパンパンに硬くなります。


その眼の中へ房水がたくさん溜まった状態が【眼圧が高い】ということになります。


逆に張りが弱ければ【眼圧は低い】ということになります。


この眼圧が、急に上がると視神経はたちまち圧迫、障害されてしまいます。眼圧がさほど高くなくても、圧迫し続けていればやはり障害が生じてきます。これが緑内障による視神経障害です。


視神経障害は乳頭陥凹の拡大として表れます。


緑内障にはいくつかのタイプがあります。


房水の排出口である前房隅角の広さから分類され、隅角が広い型の原発開放隅角緑内障と隅角が狭くなったり、閉塞したりしている型の原発閉塞隅角緑内障が代表的です。


原発閉塞隅角緑内障には、眼圧が高いタイプと眼圧が正常なタイプ(正常眼圧緑内障)とがあります。 日本人では、この正常眼圧緑内障が最も多数を占めています。この他に、続発緑内障、先天緑内障などもあります。


緑内障の症状としては、視神経の障害の結果生じる視野狭窄が代表的です。じょじょに図の様に視野の見えない部分が拡大進行してゆきます。


ただし、初期では視野の異常が少なく、自覚されないことがほとんどであり、たまたま、別の病気で眼科を受診し緑内障を発見されることもよくあります。

緑内障 緑内障

緑内障の治療

緑内障の治療

治療の基本は眼圧を下げ、これ以上視神経障害が進まないようにすることです。このためには、まず第一に薬物点眼を行いますが、これでもまだ十分に眼圧が下がらない場合や視野の悪化が止められない場合には、レーザー治療、手術治療を行います。

レーザー治療とは

レーザー治療とは

閉塞隅角緑内障では、レーザー光で虹彩に小孔を開けてやることで優れた効果が得られます。 開放隅角緑内障では、隅角部にレーザー光を当てて房水の排出を良くする治療も行われます。

手術とは

手術とは

代表的な手術として、隅角部を少し切り取って、そこから房水を眼球外へ流す線維柱帯切除術、線維柱帯切開術などがあります。

緑内障の手術